宮崎駿は心臓病だった?残り人生をかけた長編映画の内容とは?
引退宣言した宮崎駿の長編アニメ映画がまた観れるかもしれません。自分の残りの人生をかけた映画とはいったいどんな作品なのでしょうか。さらに心臓に持病を持っていたことがさりげなく公表されました。
宮崎駿の新作はCGアニメーション?
CGを嫌ってきた宮崎駿が、若いCGクリエイターと短編映画の作成を行う事を決めた。主人公はなんと毛虫。CGで空気抵抗を計算しながら動く毛虫に笑う駿。しかし本格的な制作が進むと、冒頭シーンからつまずくことになる。卵から羽化する動き。振り向き方。ぜんぜんイメージ通りにいかないのだ。
「難しいねえ。面倒臭いね。これは終わりません。」
「やめた方がいいんじゃないか。こんなもの客に見せられるか。」
「この何十年かの積み重ねがパーになる瞬間ですよ。」
駿のぼやきが続く。それでこそ宮崎駿という気もするけど(笑)。
CGの計算と手描きの融合が新しい世界を生み出すかもしれない?
「どうやってつくったの?ってものをつくりたい。」若手CGクリエイターに檄をとばし、ついにペンタブレッドを握る駿を見て騒然としたのは僕だけじゃないはず(笑)。消しゴムボタンの位置とか使い方を教えてもらい、ついに絵に直しが入る。
毛の飛び出し方をまずダメだし。「せっかくいい動きしてるのにこれじゃ見えない。」
生え方から大胆に変える駿。瞬間でわかる凄さ。恐ろしさ。表現力の違いが群を抜いているということが一目でわかる。これは計算じゃ表現しきれない。
まだまだCGと人工知能だけでは表現しきれないことがある。
ずっと難航してた冒頭の毛虫誕生シーン。アイディアを思いついた宮崎駿が手描きのスケッチをCGクリエイターに渡す。毛虫の周囲に、海の生き物のような生物たちが大量に漂っている。それはまるで主人公の誕生を祝福しているようだった。気がつかないだけで世界は美しい。宮崎駿の繰り返し続けたテーマが表現されていた。
心臓病と戦いながらの最後の映画制作が始まる?